雪乃琥珀録

独り言とか

出版編集社のお仕事内容とは

こんばんわ。

 

今日は真面目に出版編集ってどんな仕事?という素朴な疑問についてお話ししたいと思います。

 

ちなみに、私が会社に入る前のイメージ

・企画を考える

・ページ割りをする

・ライターさんやカメラマンなど各種得意分野の人に仕事を振る

・デザイナーさんにデザインを作ってもらう

・上がって来た情報を元に編集をする

校閲部の人に校閲依頼

ページを最終校閲して校了

製本された物が完成

とそんな感じのイメージでした。

 

でも実際は、

・企画を貰う(様々な出版会社から)

・ページ割りとスケジュールを決める

必要であれば各種関係者にアポイントを撮って取材、撮影

ラフ原稿を作る

デザイナーさんにデザイン依頼をして、その間に作稿(つまりライター)

デザインが上がって来たら原稿流し込み

デザイナー戻し

ゲラ完成

一校

一校戻し 二校

これでとりあえずざっと誌面完成

初校

初校戻し 再校(おわるまで繰り返し)

責了(完全に校閲赤字無しの状態)

校了

見本製本

印刷会社に製本依頼

完成

 

ここまで全部編集部のお仕事でした。

 

つまり、企画、デザイン、ライター、営業、取材撮影、レイアウト校正、そんで校了までの気が遠くなる回数の校閲を何故か一人でやらなきゃいけないんです…。

 

本来なら企画部、営業部、デザイン部、ライター部、カメラマン、校閲部…この辺に大まかに分担してやる仕事量を、一気に一人でやらなきゃならないという事になります。

 

想像していたのよりも遥かにハードワーク。(笑)

特に原稿に関しては赤字だらけ。

少なくとも一人20ページは担当しなければならない(大体一冊100ページだと考えて)ので、校閲ガールなんてあんな楽しそうにできない。

 

なんなら写真補正もクライアントとの打ち合わせも全部やらなきゃいけない割と過酷な仕事なんです。(私も最近びっくりしてる)

 

フリーライターの副業をしている私からすると、とんでもねぇ仕事量。

 

私が営業部の補填部員もやりなが編集やってるから忙しく感じるだけかもしれないけど、基本みんなオフィスに居るか打ち合わせとか取材でどこかいってて居ない。

 

新入社員(無知)にいきなり20ページ任せる会社凄いと思う。

白紙から全部自己責任でやんなきゃいけないし、当然負担も大きい。

専門用語は解んないから手探りだし、企画自体大まかに決まってるだけで後はセンスにお任せ☆みたいなところあるから余計に。

 

みんながみんなそれぞれ馬鹿みたいに忙しいから誰かに応援要請もできないし、結局手探りで仕事しています。

 

編集の仕事がこんなにやる事多いなんて知らなかった・・・。という話です。

担当なんて居ません。

全員が担当です。

 

なのでこれから出版業界に興味ある人はまず精神面を鍛える事をオススメします。

あと社交性が非常に大事な仕事なので一回どっかで修行してくる事をオススメします。

 

というのも、ずっとオフィスに居て本をつくってる人!すごい!(でも校閲とかは人がやってくれる物だと思っていた)という考えを持ったまま出版業界にあこがれを抱いて大学に入り、いざ!

 

やってみたら想像とはかけ離れた仕事だった。という事を避けてほしいなーと思って書いています。

 

あんなキラキラした世界ではないです。

広辞苑丸暗記する覚悟で受けた方がいいと思います。

 

あと残業したくない人にもオススメしません。

校了前とか平気で徹夜あります。

泊まり込みです。

 

体力に自信が無い人はやめておいた方がいいと思います。

 

わたしもそろそろ第一次鬱期になりそうです。

 

結局創作なので、想像力と豊かな完成がないと本は作れないんだなって思いました。

 

 

 

ここ一ヶ月の感想です。

 

あと何年かは頑張ってみようと思います。

本当に物作りが好きな人にはオススメの仕事です。

 

趣味程度に書きたい(自分の好きな事を)人はフリーでやった方がいいと思います。

 

以上!(今日は愚痴!)