雪乃琥珀録

独り言とか

苦手なものの話

私が育ったのは都内の閑静な住宅街だ。

つばを道に吐く人も、酔っ払ってフラフラしている人もいない街。

治安が良すぎたのかも知れない。

 

小学生の頃に一度近所で火事があったけど、それも事件性のないボヤ程度。

そのあとも、結局東北大震災が起きるまで衝撃を受けるようなことはなかった。

 

最近になって気づいたことがある。

男性の罵声?叫声が極端に苦手なのである。

 

今は都内の繁華街に住んでおり、周りは飲食店だらけで夜中でも眠ることのない街だ。

訳のわからない奇声を発しながら歩いている人、昼間からベロベロに酔っ払っての警察沙汰、殴り合いの喧嘩、罵声の飛ばし合い、その他諸々が日常茶飯事なのである。

 

家にいても深夜、外から聞こえてくるのは人の大声と喧嘩をしているらしい声、何かを蹴り飛ばす音とパトカー、居酒屋に行けば全身刺青の(これは土地柄だし私も入っているのであまり何も言えないけど)とにかく私の中の常軌を逸脱した人たちがわんさかいるのだ。

 

これが当たり前なのか?

私の育った環境が平和すぎたのか?

 

父親が怒鳴るのも聞いたことがないので、男性に怒鳴られると無条件に黙ってしまう。

怒鳴られたのが自分でないとしてもパニック状態に陥ってしまう。

 

どういう育ち方をしたらそうなるんだろうか。

今まで仕事をしてきた中にもアホみたいなやつ、私の中の常識では信じられないようなことがごく当たり前にあった。

 

例えば、

「前科ぐらい誰でもあるっしょw」

これは本当に自分の耳を疑った。

私が犯したことのある犯罪なんて精々未成年喫煙飲酒ぐらいなもんで、それでも相当悪いことだと思っていたのでこれは衝撃だった。

 

何があったか知らないが、割と私より一回りぐらい上の人の中では殴り合いの喧嘩なんて当たり前らしい。大体の人が武勇伝のように語りたがるが、全くもって情けないというか、関わってるこっちが恥ずかしくなる。

返り討ちにしてやっただとか、ボコボコにしてやったとか、平気で言う。

 

え、ダサ・・・。

と言うのが正直な感想。

それを語ってるその人も、そんなくだらないことで殴り合いだの何だのをする無益すぎる行動も解せない。

 

私の年代はそう言うところは冷静な気がする。

同年代の元同僚は、殴られておいてのちにちゃっかり慰謝料請求をして、鮮かに(?」問題を解決していた。

一発殴られればあとは先に手を出した方が悪いから、こちらは何も悪くない。

正論である。

 

会社に言うから、あとは警察に通報しますね。

 

これで大体のバカはあっけなく負ける。

殴られるよりも痛手を負うと言うことがどうしてわからないのだろうか。

結局一発ビンタしたか何だかだけで、15万近く払うことになったそのおじさん、非常に情けない。

 

知能レベルが低い、低すぎる。

売られた喧嘩を買うようなアホは私の友達の中にはいないし、大抵受け流すか無視、それかさっきみたいな方法で事を収める。

 

私がわからないのは、喧嘩の何がそんなに楽しいのか、何がそんなに偉いのか、昔はこうだった、ああだったと自慢げに語る人の常識はどうなっているのか、そういうところだ。

 

ゆとりだから?弱いのかもしれない。

ゆとりは弱いんじゃなくて、ずる賢いんだと思う。

世の中のバカみたいな大人たちを見て育ったから、こう言う時はこう言う対処が一番自分に利益が出るって事を分かってる気がする。

 

年上をバカにするわけじゃないし、同年代にもそう言う頭の悪い奴はいるけれど、多すぎないか・・・。

 

と、今も家の前で喧嘩しているバカ野郎どもに言いたい。

夜中は静かにしましょう。。。

 

気分悪いし、ダサい。

口論するのはいいけど怒号を飛ばすのは違う。

ただ相手を威圧したいだけで大抵中身がない。

乱暴な言葉を使って相手を牽制しているだけで、聞いているこっちが冷めてきてしまう。

 

はーやく消えてくれないかな。

世代交代はよ。